ABA療育ってなあに?
ABA療育とは応用行動分析学に基づき行われる療育のことを言います。
応用行動分析学とは人間の行動を増やしたり、減らしたりする科学原理を利用し、人々の暮らしをより良くしていくための学問です。
特にロヴァース博士が行った実験がきっかけとなり、ABA療育は発達に特性のあるお子さんへの治療として適用されるようになっていきました。
ロヴァース博士の研究内容
ABA療育が科学的に効果があると認められた
最も有名な研究です。
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ロヴァース博士らは2-3歳の自閉症児19人に対し、ABAに基づく平均週40時間の1対1の療育を2年以上にわたり施しました。前半は大学から派遣された学生セラピストが、親と共に家庭で療育を行い、後半はセラピストの付き添い付きで徐々に健常児の集団(プリスクール)に入れていきました。
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上記の結果、子供たちが小学校に入ったタイミングで行われた追跡調査で、19人中9人(47%)が知的に正常になり、しかも付き添いなしで小学校普通学級に入学したことがわかったのです(治療前に知的に正常域だったのは2人です)。
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一方、比較のために用意された2つのグループ(1つは週10時間未満のABAしか施さなかった19人、もう一つはABAを全く施さなかった21人)では、知的に正常域に入り、しかも付き添いなしで普通学級に入った子は40人中1人だけでした。
こんなことで困っていませんか?
ABA療育でできること
ABAでは「行動」について専門的なアプローチを行うことにより、不適切な行動を減らし、より適切な行動を増やしていきます。
「行動」にアプローチすることにより、様々なスキル(行動レパートリー)を身につけることができます。